loader image

Blog

第29回:「上司が変われば、部下は変わる」~任せきる勇気と信じ抜くリーダーシップ~

「最近の若手はやる気がない」「指示したことしかやらない」「すぐ辞めてしまう」

こんな言葉を耳にしたことはないでしょうか。

しかし、その背景には“部下自身の問題”だけでなく、上司の関わり方が大きく影響していることが少なくありません。

思い通りに動かない部下を責めたり、感情的に叱責したりしてしまえば、部下のモチベーションは下がり、挑戦しようとする意欲すら奪ってしまいます

信頼されていないと感じた部下は、いずれ自ら考えることをやめ、指示待ち人材に。そして、最終的には職場を去るかもしれません

では、どうすればいいのか?

鍵は「任せきる勇気」「信じ抜く覚悟」にあります。

上司が変われば、部下は変わる――その関係性を築くためのヒントを、本記事でお伝えします。

 

1.「つい責めてしまう上司」の心理とは

 ― 部下を信じられないのはなぜか? ―

部下が思い通りに動かないとき、「なぜできないんだ」「自分の言った通りにやればいいのに」と、ついイライラして強い言葉をぶつけてしまう。そんな経験を持つ上司の方も多いのではないでしょうか。

しかし、その根底には「自分の責任を果たさなければ」という強いプレッシャーや、「自分の評価が下がるのでは」という不安が隠れていることが少なくありません。そうした不安から、部下の至らなさに目が向き、結果的に“責める”という行動で自分を正当化してしまうのです。

信頼されないと感じた部下は、自分から考えることをやめ、言われたことだけをこなす「指示待ち」の姿勢に変わっていきます。悪循環を断つためには、上司自身が「なぜ責めたくなるのか」を自覚するところから始まります。

 

2.「任せきる勇気」が部下の力を引き出す

 ― 信頼されることで人は変わる ―

「信じて任せる」というのは、簡単そうでいて、実はとても勇気のいることです。特に、部下がまだ十分に力を発揮できていなかったり、ミスをする可能性が高いときほど、口を出したくなるものです。

しかし、人は「信じて任せられた」と感じたときにこそ、本気で考え、行動する力を発揮します。多少の迷いや失敗を含めて経験し、自分で結果を出すことで、主体性と自信が芽生えるのです。

もちろん、丸投げにするわけではありません。

途中での相談や軌道修正のための対話は必要です。ただし、あくまで主導権は部下に渡すこと。上司は“見守り、背中を押す人”になることが、モチベーションを引き出す最大のカギです。

 

3.失敗を恐れない環境づくり

 ― 目先の成果よりも将来の成長を ―

任せた結果、部下が失敗することも当然あります。しかし、その失敗を必要以上に責めてしまえば、部下は「もう挑戦するのはやめよう」と心を閉ざしてしまいます。大切なのは、失敗を“未来のための投資”と考えることです。

小さな失敗を繰り返しながら成長するのは、誰でも同じ。むしろ、失敗を許されない環境では、人は挑戦しなくなり、組織の停滞を招きます。

「今回はうまくいかなかったけれど、次にどう活かせるかを一緒に考えよう」

そんな一言が、部下にとってどれほど心強いか。失敗を成長の糧にできるカルチャーこそが、強いチームを育てます。

 

4.共創ソリューションズが支援する「信じ抜くリーダーシップ」

 ― 上司が変わる第一歩を共に ―

共創ソリューションズでは、「信じて任せる」ことができるリーダーを増やすための研修や、1on1面談のサポートを行っています。一方的に指示を出すマネジメントから脱却し、部下の声に耳を傾け、任せ、支える。そのプロセスを実践する上司が増えることで、部下のモチベーションは高まり、組織は自律的に動く集団へと進化していきます。

「自分のマネジメントに迷いがある」「部下を信じきれずに悩んでいる」

そんなリーダーのために、対話と伴走で変化を後押しするのが、私たち共創ソリューションズです。上司が変われば、部下が変わる。あなたのその一歩を、私たちは全力で支援します。

 

部下を信じ抜く勇気が、あなたのチームをもっと強くします。今日から一歩ずつ、一緒に変わっていきましょう。